日本の有名白物家電メーカーであるシャープですが、業績が芳しくない状況です。なぜなのか、過去の経歴から現在の状況まで解説していきます。
SHARP(シャープ)の名前の由来
SHARP(シャープ)の名前の由来は、創業者の早川徳次が発明した「シャープペンシル」に由来します。1912年、早川徳次は金属製のメカニカルペンシル「エバー・レディー・シャープペンシル」を発明し、そのペンシルが高く評価されました。この「シャープペンシル」の「シャープ」という名前が企業名となりました。シャープはその後、家電や電子機器などの分野で革新を続け、グローバルな企業として成長しました。名前には「先鋭的」や「鋭い」という意味も込められており、技術革新と品質を追求する姿勢を象徴しています。
代表的な製品には何がある?
シャープの代表的な製品には以下のようなものがあります。みなさんも一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
- シャープペンシル:会社名の由来となった製品で、初期の代表作です。
- 液晶テレビ(AQUOS):高画質の液晶テレビシリーズで、国内外で高い評価を受けています。
- スマートフォン:特に「AQUOS」ブランドのスマートフォンが有名です。
- プラズマクラスター空気清浄機:シャープ独自の技術「プラズマクラスター」を搭載した空気清浄機は、健康家電として人気です。
- 冷蔵庫:多機能で高性能な冷蔵庫もシャープの強みです。
- 洗濯機:コンパクトなドラム式洗濯機等が有名です。
- 電子辞書(Brain):学生やビジネスパーソンに愛用される電子辞書シリーズ。
- ソーラーパネル:再生可能エネルギー分野でも活躍しており、高効率のソーラーパネルを提供しています。
セグメント別の業績推移
シャープの決算情報では、下記の通りセグメントを分けて、セグメント別の営業利益は下記の通りです。


シャープ 2024年3月期 決算資料から筆者が作成
https://corporate.jp.sharp/ir/library/financial/
セグメント別に営業利益を見ると、一目瞭然でディスプレイデバイス事業が2022年度から赤字になっており、さらに赤字幅が広がっています。一方でその他の事業領域は安定的な業績になっています。
シャープのディスプレイ事業で有名なのは、テレビのAQUOSですね。亀山工場で製造したテレビを「亀山モデル」とも言われていました。その後、亀山工場よりも大きい、堺工場をつくり、最初の数年の業績はよかったのですが、途端に業績が悪くなり、負の遺産となりました。そのせいでシャープの業績不振が続き、台湾メーカーである「鴻海」という会社に買収され、海外資本となりました。
その後、堺工場を鴻海の投資会社が買収し、シャープから切り離し、シャープの業績は回復し、黒字になりました。なぜか、数年前に堺工場を買い戻し、大赤字になりました。株主の立場からすると、よくわからないことをやる会社は信用できず、投資しにくいですよね。
2022年度~2024年度の業績推移
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度(予想) | |
| 売上高 | 25,481億円 | 23,219億円 | 21,000億円 |
| 営業利益 | -257億円 | -203億円 | 100億円 |
| 経常利益 | -304億円 | -70億円 | 100億円 |
| 最終利益 | -2,608億円 | -1,499億円 | 50億円 |
シャープ 2024年3月期 決算資料から筆者が作成
https://corporate.jp.sharp/ir/library/financial/
2022年度、2023年度と最終利益が大きく赤字になっているのは、主にディスプレイデバイス事業の減損損失によるものです。このままだと収益が見込めないことから事業整理をしていることが読み取れます。
まとめ
2024年度の業績予想は出ていますが、正直信用はできません。今後の動向も見守っていきたいと思います。

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